iSE®(in-situ用高速分光エリプソメーター)
iSEは薄膜の成膜過程をリアルタイムでモニタリングするために開発された全く新しいin-situ用の分光エリプソメーターです。私たちが培ってきた技術により、ユーザーは膜の光学定数の最適化、0.1nm以下の感度での薄膜成長過程の制御および薄膜の成長速度のモニタリングができます。
iSEの特徴
高度な測定性能
他の測定手法と比較してはるかに高い信頼性で膜厚や光学定数を求めることができます。
コンパクト
新しいコンパクトなデザインによりあらゆるチャンバーへ設置ができます。
多用途
金属や半導体、酸化膜、窒化膜などさまざまな薄膜の膜厚や光学定数を正確に求めることができます。
低価格
分光エリプソメトリ―の高度な技術をリーズナブルな価格で手に入れることができます。
使いやすさ
簡単な操作で薄膜の成長やエッチングの過程をリアルタイムで解析できます。
高速で広い波長域を測定
iSEはCCD受光式二重回転光学設計を用いた新しい分光エリプソメーターであり、最新のCCD検出器によりわずか数秒で数百波長のデータを取得できます。二重回転光学設計により非常に高精度な測定ができます。
高い感度
幅広い波長範囲でデータを取得することで組成比や導電性、表面状態などさまざまな特性を高感度で求めることができます。それに加えてオングストローム以下の膜厚変化に対しても感度があります。
リアルタイム
成膜中の膜厚や光学定数の変化をモニタリングすることで適切なフィードバックができます。
非破壊
in-situエリプソメトリ―では測定に光を使用するためサンプルを傷つけません。エリプソメーターは成膜装置の外側へ設置され、光はウインドウを通してチャンバー内のサンプルへ照射されます。測定のためサンプルに特別な処理を施すことなしに非破壊で測定ができます。
高精度
分光エリプソメトリ―では偏光状態の変化を測定します。強度測定がベースとなる技術と比較して以下に示すような利点があります。
・ウインドウによってデータの正確性は影響を受けない
・すべての反射光が受光できなくてもデータの精度が落ちない
・光の位相の情報が得られるため極薄膜にも高い感度がある
リアルタイムでの測定例
・単層または多層膜の膜厚測定
・成膜レートやエッチングレートの算出
・プロセスの速度論
・光学定数
・成膜前後での表面状態
・成膜初期での核生成の挙動
・光学定数に影響を与える成膜条件の解明(成膜速度、基板温度、ガス圧力など)
・処理時間の終点をリアルタイムで観察
プロセス中での特性評価
リアルタイム分光エリプソメトリーの一般的な応用としてプロセス中での薄膜の成膜過程のモニタリングがあります。これによりさまざまな条件下での成膜過程を素早く理解することができます。各層の光学定数や成膜速度を求められるのでプロセスを詳細に評価することができます。
仕様
装置概要 | CCD受光式二重回転光学設計 CCDによる全波長での同時測定 |
波長範囲 | 400-1000 nm |
測定波長数 | 190 |
ディテクター | CCD |
データ取得時間 | 0.3秒 (最速) 1-2秒 (通常) |
測定ビーム径 | ~3mm |
チャンバーの要求仕様 | ポートサイズ: ICF34 or ICF70 ポート入射角: 60°-75° |
写真にあるチャンバーも付属しますか?
写真に示されている真空チャンバーは、デモンストレーション目的のものですので付属しません。 iSEはさまざまなタイプの真空チャンバーで動作するように設計されています。
装置には何が付属しますか?
光源、受光部
コントロールボックス
光源部/受光部 傾き調整ユニット
70mmオプティカルビューポート
キャリブレーション用固定ステージ
CompleteEASEソフトウェア 5ライセンス
iSEではどのようなデータが測定できますか。
分光エリプソメトリー、一般化分光エリプソメトリー、ミューラー行列分光エリプソメトリ―です。
使用するソフトウェアはCompleteEASEとWVASEのどちらですか?
CompleteEASEです。